テキサスレンジャーズ ジム・コルボーン氏と今任先生。
メジャーピッチングコーチらに今任理論を説明。コーチらはメモを取りながら説明を聞かれていました。

もともと棒状のものを振ることに興味を示す現地のスタッフ。
ただ振るだけではなく、そこに今任理論を融合させて初めてなげる〜んがmagic stick(魔法の棒) としてその効果を遺憾なく発揮してくれると今任先生にもいつものように熱が入ります。


イマトニックボールの大きさ、柔らかさには何故?と言う質問がありました。
さすがメジャーのピッチングコーチ。チェックポイントなどをしっかりメモを取っていました。


実は、今回なげる〜んと共に一番人気?だったのがこのぱっとふる〜ん(開発中)。
写真の赤い羽根のものは長さ約90cm、重さ1.2kgなのですが皆さん軽々とスイングされました。振り続ける中で正しい体の使い方、つまり、軸回転でスイングしていかないと必要以上に空気抵抗を受けてしまうことに気付かれたようでした。

今回の渡米は、テキサスレンジャーズアジア地区スカウト部長ジム・コルボーン氏からの依頼で実現。同氏とは、2度目の渡米の際に初対面。(当時オークランドアスレチックス1Aの監督)かれこれ約15年のつきあいです。
当日は、キャンプ中でも30人の選手を解雇しなければならない日であり、忙しくもあり、また、コーチ陣もナーバスにならざるを得ない日であったこともあり少々、全てを理解させるには今任先生も物足らなかったのも事実。そう言ったこともあってか今秋のキャンプ(10月予定)も再び臨時ピッチングコーチの要請がきています。
本来、メジャーのピッチング指導というものには今任理論で言うところの歩幅やステップ位置(Tライン理論)に代表されるような「繊細さ」が欠けているとのことです。以前に、ジム・コルボーン氏を通じてピッチング理論を発表・指導したピッチングコーチ達が現在、他チームでメジャーのピッチングコーチをしていることは単なる偶然なのでしょうか?
後日このピッチング理論の指導を聞いて球団社長ノーラン・ライアン氏との面会が叶い、 同じ投手としてピッチング理論について野球談義に花が咲きました。同氏曰く「現ピッチングコーチよりもハイレベルの理論と指導に感嘆した。」とのコメントをいただきました。
指導の翌日から早速、練習方法として取り入られていたことがありました。 さすが野球の本場と言いましょうか、いいものはいいとして受け入れる懐の大きさと言いましょうか・・・。実は、残念ながらカメラを忘れてしまい写真はないのです・・・。
事実、アメリカに学びに行く日本人は多々いるが、理論の発表・指導?に行くのは後にも先にも今任先生だけであります。今秋にもご期待を。
MLB テキサスレンジャーズ
1961年に2代目のワシントン・セネタースとして発足。
1972年にテキサス州アーリントンに移転し、テキサス・レンジャーズと改名した。
発足当初から弱小球団としてその歩みを続け、1990年代後半に3度の地区優勝を果たした時期を除いて、下位に低迷することが多い。1989年から1993年までノーラン・ライアン、2001年から2003年までアレックス・ロドリゲスといったスター選手も在籍したがいずれも優勝には縁がなかった。
チーム名は地元テキサス州に今も存在し、北米最古の公安組織として知られるテキサス・レンジャーにちなんで命名された。
日本人選手では2002年に伊良部秀輝、2006年から大塚晶則が所属。両名とも主にクローザーとして活躍し、伊良部は2002年に16セーブ、大塚は2006年に32セーブをあげた。2008年からは東北楽天イーグルスから移籍した福盛和男が所属していた(2009年シーズン中に解雇、その後楽天に復帰)。2008年3Aオクラホマに元ジャイアンツ前田幸長も所属。(wikipediaより)

ジム・コルボーン氏(1945.5.22)略歴
[球歴]
MLB シカゴ・カブス−ミルウォーキー・ブリュワーズ所属
(当時のチームメイト前千葉ロッテマリーンズ監督バレンタイン氏)
ノーヒットノーラン1度達成。(1973年20勝12敗)
[指導歴]
・NPB オリックスブルーウェーブピッチングコーチ4年間
・MLB アスレチックス1A監督
・シアトルマリナーズ環太平洋スカウト部長
〜長谷川滋利・佐々木主浩・イチローのスカウト、契約に立ち会う。〜
・ロサンゼルスドジャースピッチングコーチ
〜野茂英雄、石井一久のドジャース入りに尽力。〜
・ピッツバーグパイレーツピッチングコーチ
〜桑田真澄在籍当時のピッチングコーチ〜
・テキサスレンジャーズアジア地区スカウト部長

ジム・コルボーン氏よりコメント
今春、私はまた今任さんのピッチングクリニックを拝見することができ非常に光栄でした。
それはアリゾナ州サプライズにおけるテキサス・レンジャーズ2010年春のトレーニングキャンプでのことでした。
今任さんはベースボールのピッチングフォームについての比類ない知識を、またもレンジャーズのピッチングコーチたちに実証してみせたのです。
ピッチングフォームの生体力学を今任さんほどの高いレベルで理解している者はアメリカにはおりません。また、今任さんがそのピッチングに関する考えを実証するために使う装具は、まるでスティーブン・スピルバーグの映画に出て来る創作物のようで、アメリカ人の観点からは革命的なものです。

今任さんのプレゼンテーションは、テキサス・レンジャーズのコーチたちを驚愕させ、かつ魅了しました。彼らは、テキサス・レンジャーズのピッチャーたちのピッチングフォームを審査・指導し向上させるための強力な判断基準を手にいれたのです。
心よりの感謝をこめて。
2010年8月29日
ジム・コルボーン
テキサス・レンジャーズ環太平洋オペレーション統括
元MLピッチャー/ピッチングコーチ