「なげる〜んを使ったトレーニングが打撃動作に及ぼす影響」
川上 貢、渡邊 正和 (福岡大学スポーツ科学部)
1.概要
「バッティング」は「ピッチング」と同様、短い時間にバット(投球の場合はボール)を最大に加速する点ではヒトの「究極の加速運動」ということができる。
しかし「バッティング」は両手でバット(1kg弱の重さ)を持ち加速するため、ピッチングとはかなり違った印象をもつ加速運動に思える。
今任は長年の経験からバッティングも腰→肩→肘→手首→指先→バットの順に中枢部から末端部に向かって効率よく加速する回旋、円運動であり、基本的に同じであると提唱している。
そこでこの理論を検証するため、もともと投手のために考案された「なげる〜ん」を使ったトレーニングを打者に適応し、そのトレーニング効果を打者についてみることを目的とした。